犯罪防止には日頃からの心がけが大切ですが被害に遭ってしまったらどうすればいいでしょう。 特に泣き寝入りしてしまいがちな被害に対する対処法を知って、外出中にいざ110番というときの電話のかけ方などもマスターしておきましょう
A 痴漢防止には危険な場所に近づかないこと、服装や態度にも注意を払うことなどが大切です。さらに防犯器具を日頃から携帯するように心がけてください。
痴漢に狙われやすい場所は人通りの少ない暗い夜道、混雑した乗り物の中や密室になりやすいエレベーターや公衆トイレなど。
痴漢は人目を引く露出度の高い服装やだらしない態度などで狙いをつけます。
被害に遭わないためには日頃の注意深い過ごし方がポイントです。もし危険を感じたらその場からすばやく逃げることや勇気を出して大声をあげることも必要です。
防犯器具を携帯して活用すれば痴漢は案外気が弱く音やライトに驚いて逃げ出すものです。
A レイプなどの事件は、とかく泣き寝入りで届けられないものや話し合いで事件にならないものも多いので
事件の実数はわかりませんが、性犯罪というのは世界的に増加し特に青少年による犯罪が大きな社会問題になっています。
非常の場合には勇気と落ち着きが最も必要で早い時期に危険を感じたら大声で助けを求めとにかく店や人家に駆け込むことです。
相手がひるんだすきに膝で相手の急所をけり上げるか向こうずねを蹴飛ばしたり後方からの相手には肘でみぞおちを突くなどの護身術もありますが
よほど力いっぱい、思わぬときに的確な一撃を与えなければ失敗します。臨機応変に対応することです。
不幸にも被害を受けてしまったら犯人の人相・服装・特徴などをよく観察しすぐに警察に届けます。
取り乱して自分で行けない場合は近くの人に頼んででも届けてもらうようにします。
いったん家に帰り翌日届けるケースも多いのですがこれでは犯人の逃走を助けることにもなります。
早ければ早いほど警察も緊急配備を敷くことができ犯人逮捕に役立ちます。
レイプは被害者の告訴がないと成立しない事件なので次の犠牲者を出さないためにも勇気をもって届け出ましょう。
A 著しく台数が増加している自転車やオートバイは盗難事件も上昇の一途をたどっています。
しかもこれらの盗難自転車やオートバイが別の犯罪の手段や逃走の足として利用されることもあるので十分注意しましょう。
盗難の被害に遭わないために自転車は必ず防犯登録をして住所や氏名をはっきりと記入しておくようにしましょう。
また路上などに自転車やオートバイを置きっぱなしにしないように注意して少し離れるときも必ずカギをかけます。
カギはワイヤー錠やチェーン錠などしっかりしたものを選ぶこと。
そして夜間はできるだけ駐車場所を工夫して屋内に入れ、盗まれてしまったらすぐに警察に届け車体の色・型・ナンバーなどを知らせます。
防犯登録済みのものは見つかりやすいものです。
A 買った品物が盗難品だとわかり被害者から返還の請求があった場合はどのように対処すればいいかとまどってしまいます。
法律上では買った品物が盗難品だと知っていた場合は贓物罪(ぞうぶつざい)に問われますが盗難品だと知らないで買ってしまったときは罪になりません。
ところが盗まれた品の元の所有者の立場からすると盗難から2年以内であれば原則として品物を無償で返還するように請求できる権利をもっています。
しかし購入者も商店などから正式に買っている場合は誰でも正常な品物と考えるのが普通です。
そこでこういう場合取り引きの相手方の信頼関係を尊重して元の所有者には盗難品であっても無償で返還はされにくいケースが多いのです。
こうした点からトラブルも起こりがちです。そんなときには警察に相談しましょう。