数多くの食品をとることが健康を維持するうえで大切なのですが、忙しい現代人にとってストレスなど外的な要因から 体にひずみがくることも多くなりました。基本的なことを踏まえたうえで、もう少し食品についての知識を深め健康を守りましょう。
A 牛乳にはたくさんの栄養が含まれています。牛乳のタンパク質やカルシウムは体にとても吸収されやすい形ですので
毎日飲むことは栄養を完全にするうえでとても大切です。特に成長期の子どもにはたっぷりと牛乳を飲ませたいもの。
牛乳に含まれる脂肪が細胞組織の成長を促し、骨も丈夫になります。
ただいくら体によいからといって、水代わりに牛乳を飲むと太ります。1日280gとなっているのですが、これはコップに1杯半ぐらいの量です。
低脂肪の牛乳なら少しは量を多くとってもかまいませんが、普通の牛乳ならコップに2杯ぐらいにとどめておきましょう。
また、チーズなどの乳製品は牛乳が凝縮された形なので量は当然少なくなります。
A 髪の毛の主成分はタンパク質です。このほかタンパク質は筋肉や皮膚、血液、骨、爪などの重要な成分でもあります。
タンパク質が不足するとまず抵抗力がなくなりますが、そのSOS信号が髪の毛や爪に現れます。
ですので髪の毛がパサパサしていたり、爪が割れやすくなったらタンパク質不足に要注意です。
タンパク質を含む食品の中で、レバーはビタミン類やミネラルが豊富なのでこのような場合の栄養補給にはおすすめです。
苦手な人はレバーペーストなどの加工品を活用しましょう。
A 便秘状態が続くと、腸の中に有害な細菌が繁殖して発がんの危険さえあるとか。とにかく毎日規則正しい排便が大切です。
便秘を解消する手段として特におすすめなのは食物繊維を多くとることで、食物繊維は体内で水分を含んで膨張しますが、
腸では消化しないのでどんどん先に送ろうとします。このときに腸内の粘膜が刺激され、腸の消化運動を促進させますから
排便がスムーズになるのです。同時に余分な脂肪やコレステロールの排出もしてくれます。
1日に20gの食物繊維はとるように心がけましょう。
A ビタミン類が欠乏するとまず支障をきたすのが肌。無理なダイエットなどでかたよった食事を続けると顔色が悪くなり、疲労感が表情にも現れるようになります。
いろいろな食品をバランスよく食べることはいうまでもありませんが、特に鉄分やビタミン類の多い食品を選ぶようにすれば、肌も健康になりお化粧ののりもよくなっていきます。
特に顔色が極端に青白くなり、立ちくらみもするようなら鉄欠乏性貧血の疑いがあります。
これを改善するには鉄を多く含んだ食品を吸収しやすい形でとることが大切です。また、ビタミンCは日焼けによる
メラニン色素の沈着を防ぎ、ビタミンEやAは細胞や肌の老化を防ぐので美容には最適のビタミンです。
なお、どの栄養素も一度に大量にとるのではなく、毎日の食事の中で平均してとることが生き生きとした肌を保つ秘けつなのです。