多くの食品をバランスよく摂るためには、いろいろな食品をすぐ使えるように効率よく保存したり、栄養損失の少ない状態で 保存することが大切です。また、健康を考えてなるべく添加物の少ないものを選べば、当然保存期間が短くなります。
A 魚介類には流通段階で冷凍されているものが少なくありません。スーパーでパック売りされている中で解凍途中の状態のものもよくあります。
このような魚介類を家庭でそのまま冷凍すると再冷凍となり、解凍時にうまみ成分がかなり多く流出してしまうのです。
イカやエビ以外にも、マグロなど遠洋でとれた魚はほとんどが漁場の船上で冷凍されます。
家庭で冷凍可能な魚は旬の時期の近海ものに限られますが、これも店頭で冷凍されていないかのチェックが必要です。
魚介類は食べる分だけ購入するか、家庭で調理加熱して冷凍することが望ましいのです。
A クレソンやパセリ、しその葉はビタミンAやCが豊富です。また料理の盛りつけを彩りよくし、
食欲を増進させる効果もあるので少量でも摂りましょう。
保存するといっても青菜と同じようにそれほど日もちはしませんが、乾燥を防いで保存すれば2〜3日は生き生きとしています。
またパセリはみじん切りにして水気をよく絞って少しパラッとするまでおいてから冷凍すると、凍ってもサラサラとして料理に散らしたりするのに活躍します。
このほかフリーズドライ製法でびん詰にされたバジル、パセリなども冷凍室で保存するといつでも使えてとても重宝します。
クレソンやハーブは空きびんに少量の水と一緒に入れて冷蔵庫に入れましょう
パセリはみじん切りにして密閉容器で冷凍保存。水気が多いとかたまりになるので注意
しその葉は水でぬらしたペーパータオルに包んでから密閉容器に入れて冷蔵庫へ
A 植物油はとてもデリケートで、空気に触れたり日光が当たると酸化が進みます。 特に揚げ油に使うと、揚げ物の水分などが出て蒸発するので酸化は一段と早くなります。 揚げ物に使った油は熱いうちにこして妙め物などに使い、なるべく早く使いきりましょう。 2度目の揚げ物に使う場合は新しい油を足すと風味はよくなるのですが、劣化は進むのであまりおすすめはできません。
A ヨーロッパのキッチンなどでにんにくをネットに入れて吊るしている光景がよくあります。
風通しがよくストック状態がひと目でわかるのでおすすめしたいところですが、日本の場合は事情が変わってきます。
というのも日本は湿気がとても多く、特にキッチンの天井付近は調理の熱気がたまりやすいからなのです。
にんにくやたまねぎは、風通しがよく涼しくて日光が当たらない場所に置けばかなり長く保存できます。
いも類と同じようにかごなどに入れて新聞紙で覆い、冷暗所に置きましょう。
A 缶詰は開缶したら保存効果はなくなります。特に缶に入れたまま冷蔵庫に入れたりすると缶の成分が溶けだして味も著しく落ちます。 缶詰の使いかけは必ず密閉容器などに移してから冷蔵庫に入れましょう。特にオイル漬けは油も酸化するのでなるべく1週間以内に使いきるように。 また容器に水がついていると腐敗しやすいので必ず乾燥した容器に入れることも大切。オリーブやアンチョビなど塩気の強いものなら2週間はもちます。