数多くの食品をとることが健康を維持するうえで大切なのですが、忙しい現代人にとってストレスなど外的な要因から 体にひずみがくることも多くなりました。基本的なことを踏まえたうえで、もう少し食品についての知識を深め健康を守りましょう。
A 米も麺類も穀類の仲間なのでどちらを食べても栄養的には問題ありません。
ただご飯が太ると思う考えはまちがいです。麺類だって食べすぎれば太ります。
昔の日本人には大腸がんや成人病はありませんでした。昭和30年以降急激に増えた理由は、食生活の欧米化があげられます。
肉や卵、牛乳を多くとるようになり、米の消費が減って昔はおかずの定番だった根菜類の煮物や乾物料理が少なくなりました。
最近では欧米で日本型の食事を推奨しているほどです。ご飯中心の献立はとてもヘルシーとさえいわれます。
米にはエネルギー源になるでんぷん質のほかタンパク質やビタミンB類が含まれています。
適量のご飯は太るどころか健康にとてもよい食べ物なのです。
A 確かにシャキッとした口当たりのフレッシュサラダは食事のリズムを爽快にしてくれます。
しかし生野菜では野菜の重量はそれほどありません。さらに生野菜は昔から体を冷やすといわれていますから、毎日食べるのはあまり感心できません。
ゆでた野菜にディップをつけていただくのもサラダ。軽く塩をして野菜の水分を出してしまってから合わせ酢などであえるのも和風のサラダです。
サラダをサイドディッシュと考えず、野菜料理として考えればかなりバラエティー豊かな野菜サラダが作れるのではないでしょうか。
野菜には句があるので、旬のものをたっぷり使っていろいろなサラダを楽しんでみてはいかがですか。
A 生野菜や果物をミキサーにかけて作るジュースは、加熱調理で壊れやすいビタミンC摂取にはとても効果的な飲み物です。
特に朝飲むと、体の中から元気がわいて頭がすっきりと目覚めます。
使う野菜によってはビタミンAやカルシウムなどもとれますが、アクや苦味があるものも多いので組み合わせる果物を工夫するようにしましょう。
また、甘味はなるべく控えめにしたほうがヘルシーです。砂糖の代わりにはちみつを使うとまろやかに仕上がります。
野菜ジュース作りで注意したいのはにんじんを加える場合。生のにんじんにはビタミンCを壊す酵素が含まれているからです。
ビタミンC摂取を目的にするならにんじんは加えないほうが無難。野菜によっては牛乳やヨーグルトを加えてもおいしくなります。
「キャベツ、パセリ入りメロンジュース」
ひと口飲むだけで肌がみずみずしくなりそうなビタミンCたっぷりのジュース。甘味はメロンから出ているので砂糖は必要ありません
「豆乳とグリーンピースのジュース」
豆乳やグリーンピースのタンパク質やビタミンCがたっぷりとれます。グリーンピースは柔らかくゆで、薄皮ごとミキサーにかけましょう
「にんじんとほうれん草のヨーグルトジュース」
カルシウムやビタミンA、B1がたっぷりのジュース。レモンを加えればにんじんによるビタミンC損失も少なくなります
A 仕事をもっている人はどうしても外食が多くなりがちです。最近は外食のメニューも豊富になりましたが、
高脂肪で塩分や糖分が多いものがほとんどです。毎日昼食を外食で済ますのならばそのことを念頭に置いて、あとの2食で足りないものを補う工夫が必要です。
朝は必ず果物と緑黄色野菜のおひたしやソテーなどをとるようにしたり、夕食のみそ汁の具を野菜たっぷりにするなど1日単位で食品のバランスを取るようにすることがとても大切です。
長い間かたよった食生活をすると将来は成人病を招きかねません。