「結婚式に招待されたけど知っておくマナーはあるの?」「披露宴に出席できない場合の電報や、お祝い金の贈り方はどうしたらいい?」など、 招待客として土壇場で慌てないための基礎知識について説明します。
A 神前式挙式では、式の終わりごろに親族杯の儀があります。これは結婚によって両家が親族関係を結ぶ固めの杯で、
みんなでお神酒(おみき)をいただく儀式のことです。参列者の席には杯と神饌(しんせん 神前に供える酒食のこと)が置かれています。
両家の上座から杯にそれぞれお神酒がつがれていきます。両親、親族、新郎新婦、媒酌人夫婦と、全員に行き渡ったところで起立をし、乾杯をします。
神社によってはこのあとで親族紹介が行われることもあります。紹介されたら起立をして一礼し、このときのおじぎの角度は45度くらいが理想的です。
A 昼間と夜では着るものが変わる、欧米のフォーマルウエアのルールをベースに考えます。
正礼装は昼がモーニングで、夜は燕尾服(えんびふく)とタキシードですが、実際には新郎以外が燕尾服を着ることはまずありません。
準礼装では、昼がディレクターズスーツかブラックスーツ、夜はタキシードです。そのほか略礼装としてダークスーツなどが着られます。
正礼装にするか、準礼装にするかは披露宴の会場の雰囲気やパーティーのスタイル、新郎新婦の服装に合わせて決めるといいでしょう。
日本のブライダルシーンでは、一般的に父親や親族はモーニング、その他の出席者はブラックスーツに白いタイをするとが多いようですが、
若い人を中心にタキシードやディレクターズスーツを上手に着こなしている姿も見られるようになってきました。
同じタキシードでも招待客の場合は、新郎よりも控えめな雰囲気でまとめてベストやおそろいのポケットチーフなどでさりげないおしゃれをするといいでしょう。
ディレクターズスーツの場合もグレーやオフホワイトのベストを合わせたり、タイを結び下げにして変化をつけることができます。
いずれもズボンやシャツはきちんとプレスし、よい状態で着ることが上手な着こなしにつながります。
カップルで出席する場合、女性とのバランスも考えましょう。
A 「平服で」という場合、略礼装のことと解釈するのが常識です。男性ならダークスーツやブレザーとズボンの組み合わせ。
ビジネススーツでもかまいませんが、ベストやネクタイなどのコーディネートでフォーマルな雰囲気を出すようにしたいものです。
女性は、ワンピース、スーツ、ブラウスとスカートの組み合わせやパンツスーツなどデザインも自由です。やはり色使いやアクセサリーで華やかさをプラスして、
喜びの日らしさを出した装いにする工夫をしましょう。また、略礼装の場合も一般のフォーマルウエア同様、昼間はあまり肌を出したり光るアクセサリーはつけずに、
逆に夜なら肩を出すビスチェスタイルやラメ使いの服、ラインストーンのアクセサリーなど雰囲気を変える必要があります。
和服の場合は、付け下げか小紋などが適当です。