携帯電話にもエチケットがあるの?便利なのもが登場したとはいえ、やはり使い方にTPOはあるものです。手紙や電話で困らないために知っておきたい マナーと、いざというときの対処法です。
A 喪中には年賀状を出さないという昔からの習慣から、不幸があった方からは、年賀郵便の受け付け開始前までに「年賀欠礼」のあいさつ状が届くのが一般的です。
不幸を知らなかったときは、年賀欠礼状が届いた時点ですぐに返事をしましょう。これは、年賀欠礼の返事というより、正式なお悔やみの手紙になるますから、知らなかったことのお詫びとお悔やみの言葉を書いて必ず封書で送るようにします。
すでにお悔やみを述べていたような場合は、こちらも年賀欠礼することを伝え、元気で新年を迎えてほしいという内容の手紙を送ります。この場合はハガキでも失礼になりません。
事情があって返事が遅くなったとき、年末にごあいさつをしているようなときは、正月の松の内を避けて7日過ぎに「寒中お見舞い」を出すようにします。
「新年おめでとうございます」という言葉はくれぐれも使わないように注意しましょう。相手の健康を気遣うあいさつに。
A 手紙には意外と気づかないタブーがあるものです。主文に書き忘れたことを加える「追伸」は、目上の方への手紙、初めて出す手紙、ビジネスレターでは使わないのがマナー。 また、「前略」も目上の方には使いません。これは、「前文(時候のあいさつ)」を省略します」という意味ですから、事務的な手紙や緊急の用件以外は使わないのが普通です。 「前略」と書いておきながら、時候のあいさつを述べるのも常識がないということになるので注意しましょう。 そのほか、目上の方への手紙で気をつけたいのが誤字脱字です。修正液を使うのは失礼になりますから、書き終えたあとで発見しても書き直すこと。 鉛筆やボールペンは避けて、できれば黒いインクの万年筆かペンを使って必ず縦書きにします。正式とされているのは白の二重封筒ですが、あまりこだわらずに白またはクリーム色などの 落ち着いた封筒や便せんでもかまいません。ただし、お悔やみの手紙は不幸が重なるということから、二重封筒はタブーになっているので覚えておきましょう。
A 確かに電話は便利だけれど、時と場合によっては大迷惑ということもあります。例えば、外出する前の電話。そんなときは理由をはっきり言って
「ごめんなさい。後で掛けなおします」と断っておけば問題ありません。相手が急用で掛けてきたときは困りものです。こうした場合は、理由を言って手短に用件を伝えてもらうか、
出先から掛けなおすか、いずれかの方法を取りましょう。
理由を言って電話が切れるときはまだいいのですが、問題なのは長電話。相手が気持ちよく話していると、なかなか切るきっかけがつかめなくて困ることはよくあるものです。
そんなときは「これから予定があるので」「○時にお客様が来るの」などの言葉を、話しがとぎれたところで切り出すようにします。
早く切りたいのに遠慮して長電話につきあうのは相手にも失礼です。また、そんな態度は電話の向こうにも伝わるものです。場合によっては「また今度ゆっくり話しましょうよ」と
明るく言ったほうが、相手も気持ちよく電話を切れるかもしれません。