日頃掃除をしているときとか、思わぬ汚れに直面したときなど、どうしたらいいか疑問に思うことがいろいろあります。 そうした場合の対処法や汚れないための予防法を知っていれば家の中をよりきれいに保つことができるでしょう。
A 毎日の掃除の際、ふと汚れを見つけたり、何かをこぼしてしまったときなどの応急処置にどこの家にもあるようなもので役立つものが確かにあります。
これを頭に入れておくと思わぬ重宝をします。家具などについたシールをはがすとき、接着剤やガムをつけてしまったときには布やマニキュアの除光液をつけて取ります。
畳の目に入り込んだタバコの灰や粉類には荒塩をまき、歯ブラシでこすると浮き上がってくるので簡単に掃除機で吸い取れます。じゅうたんにこぼしたガムや酒類にも同様に使えます。
ごく身近な練り歯磨きも、ピアノの手アカ落としや蛇口の金属磨きなどに大活躍です。
衣類用として常備されているベンジンは布にしみ込ませ、じゅうたんのシミ、マット、布製のソファーなどの汚れを落とします。
そのほかほとんどの軽い汚れには石けんが役に立ちます。また、重曹は安心して使える家庭の必需品。布かスポンジにつけてこすれば、食器洗い、茶渋落とし、炊飯器、
冷蔵庫、プラスチック製品から窓ガラス、バスルーム掃除にまで使える万能剤です。身近にある材料をもう一度見直してみましょう。
A タンス、テーブルやイスなどの重い家具を移動させたあとに畳やじゅうたんにクッキリと残るくぼみは、大変みっともないものです。
このくぼみはアイロンの熱を利用して直すことができます。
畳のくぼみを直すには、まず霧吹きで畳に湿り気を与えて濡れタオルを当てた上からアイロンをかけると、つぶれていた畳の目が蒸され、ある程度元に戻すことができます。
あとは十分に風通しをよくし、すばやく乾かしましょう。畳は乾きが悪いのでこの作業をするときは天気のいい日を選ぶことです。
じゅうたんのくぼみの修正は、くぼんでいる部分を毛足の硬いブラシか手の指でよくもみほぐして毛を十分に立たせます。
そのあとスチームアイロンの蒸気を軽く当てて毛に水分を含ませます。次にもう一度、毛足の硬いブラシでこすって整えると元のくぼみが跡形もなくなります。
最後はやはり十分に乾かしておくことが大切です。もし、汚れが染み付いている場合は住居用洗剤を使ってふいておきましょう。
A 繊細な置物、込み入った凹凸のある家具、オーディオ製品、電話機など、はたきがけや乾拭きだけでは落ちにくい細部には
綿棒や筆などを使うとスッキリします。
額縁、彫刻などの美術品や人形などのほこりははたきや柔らかいブラシで取れますが、溝などの細かい部分やステレオなどの指の入らないところには筆の先を使用すると楽に落ちます。
電話機は静電気を起こすのでほこりがつきやすく、手アカなどで汚れも目立ちます。ほこりを取ったあと細部には消毒用アルコールや専用クリーナーを綿棒につけてこすると効果的。
あるいは、布を巻きつけたハガキを筒状にしてふくと、円形の溝の汚れもよく取れます。インターホンや電気のスイッチなどの細かい溝にも湿らせた綿棒が役立ちます。