お祝いは特に形式にこだわらなくても、ささやかでも真心込めて祝福するのがいちばんの贈り物。 しかし相手によっては礼儀知らずと取られることもあります。せっかくの心が相手に伝わらないのは残念です。 一応の決まりを知っておくとよいでしょう。
卒業も入園・入学と同じく私的な祝いごと、それぞれの年齢に応じて身内でお祝いします。
卒業式が済んでから家族で食卓を囲むくらいでいいでしょう。そのあと進学や就職する場合、合格・入学祝い、
就職祝いと兼ねても。春休みを利用して卒業記念の家族旅行をするのも喜ばれるかもしれません。
お祝いの品は、小・中学校を卒業する子どもには図書券、高校を卒業する男子にはネクタイやワイシャツ生地、
女子には衣類やバック、化粧品など大人になることを意識させるようなものがいいでしょうし、大学の場合は事前に欲しいものを
聞いておくのもいいでしょう。商品券や現金も合理的。いずれもお祝いを贈るのは卒業式の直後にします。
入園・入学の場合と同様、身内以外は特にお祝いの必要はありません。品物を贈らなくても心のこもった「卒業おめでとう」のひと言だけで十分な贈り物といえます。
卒業祝いに対するお返しの品はいりません。本人が直接お礼にうかがうか、礼状を書くようにします。
電話でもかまいませんが、なるべくならきちんと書面で感謝を伝えたいものです。
お礼にうかがう場合は、高校生までは親も同伴します。卒業証書や卒業アルバムを持参し、思い出や新しい学校生活の報告を
兼ねて訪問するのもよいお返しになるでしょう。お世話になった先生にも本人からお礼のあいさつをするようにします。